住宅型有料老人ホーム リュエル・シャンテールで行っている、スキルアップ研修に参加してみました。テーマは【ボディメカニクス】。
サービス向上、スタッフのスキルアップに向けたリュエル・シャンテールの『チャレンジ』の一つとして、本記事ではスキルアップ研修を取り上げたいと思います。
講師:リュエル・シャンテール介護主任/佐藤 誠社員
※役職や所属部門は、掲載当時のものです。
◇ボディメカニクスとは・・・
人間の運動機能は、「神経系・骨格系・関節系・筋系」が互いに影響し合っているため、これらの相互関係を総して『ボディメカニクス』と言うらしいです・・・。非常に難しい・・・。
介護業務でこのボディメカニクスを活用すると、介護者、入居者様双方にとって無理のない自然な動きで介助ができ、最小限の労力に抑えることができるとのこと。
介護に従事する人に多い、腰痛などの防止にもつながるようです。
――ボディメカニクスを活用した、介助方法の実践――
①【支持基底面を広くし、重心を低くする】
支持基底面とは、床と接している部分を結んだ足元の範囲のこと。これを広くとり、重心が低いほど安定します。
「お相撲さんの腰割り」をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
②【入居者様(介助される人)にできる限り接近する】
支持基底面を広く保ったまま入居者様にできる限り接近し、入居者様の運動機能を介護者に委ねさせることも重要です。
こんなに接近して、介助をすることに驚きました・・・。
写真は一見持ち上げているように見えますが、体を委ねさせて入居者様の支点をずらしながら、
シーソーのように移動しています。「体をねじらない」「テコの原理を利用する」とのこと。
持ち上げるのではなく、膝の屈伸を使いながら横に移動させる方が、腰への負担を軽減できるそうです。
なるほど!!
ただし、日常的に運動不足の私は、腰はともかく腿が筋肉痛になりそうです・・・。
③【入居者様の身体を、なるべくコンパクトな体勢に】
入居者様の体勢をなるべく小さくしてもらうことで、力の分散を抑えることができるとのことです。
力が分散すると重くなり、介助負担だけでなく、入居者様との接触面の負荷も上がることで、
痛みにつながってしまうこともあるそうです。
言われてみれば、なるほど・・・!!!と思うことばかりでした。
同じ重さの荷物でも、大きい物と小さい物では、小さい荷物のほうが持ち運びがし易いですよね。
今回スキルアップ研修に参加してみて、新しい発見がたくさんありました。
介護業務に直接携わっていないインタビュアーは、「介護のスキルって何!?服の着替えや入浴介助など、素早くスムーズにできることが“スキルが高い”てっことなのかな!?」などと、漠然と思っていました。
勉強不足を痛感する結果となりましたが、これから新たに「介護職にチャレンジしてみよう!」と思っている方にとって少しでも参考になればと思い、今回スキルアップ研修についての記事を掲載いたしました!
介護者・入居者様双方の負担を軽減するには、身体の仕組みを理解することが重要であることを実感しました。リュエル・シャンテールでは、スキルアップに向けた各種『チャレンジ』を行っており、【ボディメカニクス】の他にも様々な研修があるということです。今度は違う研修にも、参加してみようと思います!